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土を東北中探し求め、栗駒の陶石に出会い、釉薬を開発し続けてきた栗駒焼大溪窯 小柳陶峯先生。昨日、もったいなくも陶芸作りの体験をさせて頂いた。
夫婦で約3時間、ろくろを回し、生き物のように変化する土の動きに驚きながら、湯飲み茶わんを9個程程作らさせて頂いた。

時間の経つのを忘れ、土と触れ合いながら、先生の36年間の苦闘の技の指導を一心に受けながらの格闘。それは、何とも言えない、時間が止まっているかのような空間。

陶芸家の仕事は、食器や花瓶、壺やオブジェなどの焼き物を作り出すこと。最初の3年間は土をこねる作業で最初からろくろを回し等をさせてもらえなかった修業時代の話なども伺いながら、人生の苦労、人生の醍醐味など、人生絵巻を見ているようなお話の数々、陶芸つくりの技とともに人生の教訓など教えて頂いた気がする。

この焼き物作りは上記の土と釉薬の研究を経た後、たくさんの工程を踏み、一つひとつの作品を作り出すまでに、長い時間と手間がかかるのであろう。今の人は土と釉薬は市販品を安易に使用するとも陶芸家に苦言されることにも感銘しきり。

通常は、最初にすることは、デザインであろうが、初体験ということで今回は湯飲み茶わん作り。陶芸家は常に、どのような材料を使うか、どれくらいの工程が必要かを考えた上で、制作に入るのであろう。材料の土をこねる作業は体験していないが、この下準備までが特に大事なのか。
ろくろう回しながらの制作は、力の入れ方やろくろの回転のスピードによって形が決まるため、とにかく集中しながら作業することが肝要。
そして、形ができあがったら、土の中の水分を抜くために乾燥させるがここでの温湿度管理も手が抜けないという。乾燥させておかないと、窯で焼いたときに中の水分が膨張して器が割れてしまうことがあるため。

しっかりと乾燥させた後は、一度素焼きをし、そこに下絵をつけたり、釉薬と呼ばれる薬をかけたりする。次は本焼き、1200℃ほどの高温の窯の中でじっくりと焼き上げて、作品を仕上げる。ここでは、置き場所やいろんな偶然などが重なり、同じ釉薬でも緑のものや青のものなど、様々な変化が楽しめるのだそうだ。

写真の陶器は先生の最新作、世は稲穂の黄金色に彩られているが、この陶器も黄金色に輝く素敵な作品ですよ。

これら、この長い時間と手間をかけて生み出した作品が多くの人の目に触れ、そこでの会話を通し、人間のふれあいこそが、実は陶芸家としての醍醐味なのではなかろうか?幸い、栗駒は紅葉シーズン真っ盛り、皆さんも週末の栗駒山 いわかがみ平に行かれた際にお気楽にお立ち寄りください。すてみな出会いがきっとあるはず。

最後に、陶芸家の憧れ、曜変釉薬国宝「曜変釉薬茶碗」の神秘的な美しさ。その魅力はまるで小さな宇宙といわれている。光彩を放つ美しい斑点の一つに私もなれるよう頑張って行こうーと!