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これは、大崎市田尻の北小松遺跡から出土したものである。岩手県立博物館で昨年から公開されていた模様である。この度、河北新報では、2月20日に行われた、『田尻地区ほ場整備関連遺跡調査成果発表会』の模様を21日付けで、遺跡発掘 成果を披露 大崎市教委など 田尻で10数年調査と報道した。この報告は、①北小松遺跡(縄文晩期)、②団子山西遺跡(奈良~鎌倉)、③通木田中前遺跡(弥生前期)の3部構成となっていた様である。

私の最も興味のあるのは縄文時代であるため、北小松遺跡のサメ歯装着具の出土内容に驚く、形はサメの歯を漆で覆った写真中央の先の尖ったユーモラスなものである。どこか、アフリカの〇〇族、△△族なども身に着けているような?そんな感じを抱かせる。復元図からすると赤鬼、青鬼等が持っている鬼金棒を平べったくした様な感じなのかな?

尚、亀を模したとみられる中空動物形土製品(東北大学総合学術博物館)も出土している。

以前も北小松遺跡は仙台市縄文の森広場でも特設展示が組まれたと記憶している。

田尻地区ほ場整備関連遺跡調査成果発表会の公開になったネット情報を以下に記載しますので興味のある方はご覧ください。

平成27年度田尻地区ほ場整備関連遺跡発掘調査成果発表会 宮城県教育委員会・大崎市教育委員会 日時・会場 平成28年2月20日(土) 13:30~15:30 大崎市田尻文化センター 発 表 会 次 第 受付開始 13:00 司会 豊村幸宏(宮城県教育庁文化財保護課埋蔵文化財第二班 技術補佐(班長) 1:開会 挨拶 佐久間光平(宮城県教育庁文化財保護課技術副参事兼技術補佐(総括) 13:30 2:田尻西部地区発掘調査成果について 西村力(宮城県教育庁文化財保護課埋蔵文化財第二班 主任主査) 13:45 3:田尻中央地区発掘調査成果について 車田敦(大崎市教育委員会文化財課主査) 14:30 4:質疑応答 15:15 5:閉会 挨拶 鈴木勝彦 (大崎市教育委員会文化財課 課長) 15:30

宮城県教育委員会と大崎市教育委員会では大崎市田尻地区の県営ほ場整備事業に伴い,平成18年度から本格的に発掘調査を継続して実施して参りましたが,今年度で野外調査終了の見通しとなりました。

これまでの調査成果の主なものとして,田尻西部地区の北小松遺跡の調査では,現水田下に広がっていた縄文時代の「沼」の沿岸部にあたる地点から縄文時代晩期(約2,500年前)の掘立柱建物跡や,良好な状態の埋葬された人の墓や犬の墓などが発見されました。出土遺物には多量の縄文土器,石器(石(せき)鏃(ぞく)・石(いし)匙(さじ)・石(せき)斧(ふ)など),石製品(石棒・石刀など),土製品(土偶・土版・耳飾など),骨角製品(腰飾・髪飾・銛(もり)・ヤスなど)があり,このほか,縄文人の食糧となった鳥獣魚骨(イノシシ・シカなど)や貝類(ヌマガイなど)なども見つかりました。沼地の沿岸部に住む当時の人々の暮らしを知る上で,非常に貴重な資料を得ることができました。

同じく田尻西部地区の団子山西遺跡の調査では,奈良・平安時代(約1,300から1,200年前)~鎌倉時代(約700年前)の遺構や遺物が見つかりました。奈良・平安時代の遺構には,掘立柱建物跡,土坑,溝跡や畑跡,河川跡があります。溝跡には,2条が平行するものもあり,これらは道路の側溝跡の可能性があります。溝跡や河川跡からは当時使われていた多くの土器が出土しました。この中には,墨で文字が書かれた土器も多数あり,貴重な発見となっています。これらの遺構と遺物は,遺跡の北側に隣接する奈良時代の役所跡である新田柵跡との関連が想定されます。鎌倉時代の遺構には,溝跡,井戸跡,ごみ穴と考えられる大型の土坑があります。陶器や磁器,漆器,木製品(皿、曲物の底板),竹製品(籠),石製品(砥石),銅銭など多くの種類の遺物が出土しています。愛知県産の陶器や中国産の磁器といった貴重なものも見られます。

田尻中央地区の通木田中前遺跡の調査では,縄文時代から弥生時代の遺物包含層や奈良時代の井戸跡などから,縄文土器,弥生土器,石器などが多量に出土しました。なかでも弥生時代前期(約2,200年前)の土器がまとまって出土し,石器の中には大崎地方では初の出土例となる多頭石斧が含まれるなど,重要な成果をあげています。

同じく田尻中央地区の通木城跡の調査では,室町時代(約500年前)の堀跡が見つかっており,これについては,大崎氏家臣である室田右衛門の居城を構成するものと考えられます。

今回の発表会では,平成18年度から平成27年度にかけて実施された田尻地区ほ場整備事業に関連する遺跡の発掘調査成果を一般向けに分かり易く発表し,併せて出土遺物のミニ展示を行い,地域の歴史と文化財を身近に感じてもらう一助にしたいと考えております。